ウウッ・・・ワイルドだったぜ、ジュラ紀の谷。
赤ハゲ先生の田舎のチェンライ・ジュラ紀の里は実は新植民地(全然新しく見えない)で、親の代はそこから遙か離れた(歩いて3日)のジュラ紀の谷の原住民だった。
そこがあまりにも酷いというので今のジュラ里に逃げてきたそうだ。
以前、先生が撮影した自虐ナルシズム趣味のビデオで見せられひどく興味を引いた。
今回は文明から隔絶された未開の土地、ジュラ谷を目指す旅だったのだ。
赤ハゲ先生の田舎のチェンライ・ジュラ紀の里は実は新植民地(全然新しく見えない)で、親の代はそこから遙か離れた(歩いて3日)のジュラ紀の谷の原住民だった。
そこがあまりにも酷いというので今のジュラ里に逃げてきたそうだ。
以前、先生が撮影した自虐ナルシズム趣味のビデオで見せられひどく興味を引いた。
今回は文明から隔絶された未開の土地、ジュラ谷を目指す旅だったのだ。
前日の約束が8時だったのでオレはタイの約束時間をなめきっていて爆睡中だった。
(昨夜はバービヤのビューちゃんが、あまりにもかわいかったので夜更かししてしまった。)
大切なことを忘れていた・・・田舎の朝は早いのだ。
タイ人とは思えないことに時間を守りやがった、このハゲ医者!
・・・別に怒ることではない。
だいたい先生はタイ人じゃなかった。
でもなにはともあれ、想定外の時間厳守。
眠剤が効いていて眠い。
先生のタイでの愛車『ロータス ピックアップ』には関係ない百姓が満載されている。
相変わらず金は出しても主導権はないオヤジだ。
ロータス・ピックアップ・フルハウス・スペシャルで出発。
先生の話では、ジュラ谷までの道のりは、未舗装の獣道で川には橋がわたっていないので雨期には外界から孤立し、蛇にかまれると血清が間に合わず死んでしまうような僻地だそうだ。
主な作物はアヘン。
警察よけのためにわざと川に橋を造らなかった云々・・・。
チェンライから出発し、しばらくは国道県道、きれいな舗装道路だ。
ここからジュラ谷への入り口という田舎道に入る。
・・・きれいな舗装道で中央線まで引いてある。
赤ハゲ先生の実家のジュラ紀の里よりよっぽどましだ。
「道きれいじゃないですか?」
「アレー変だな・・・最近舗装したのかな??」
この医者は悪気無く、大げさ・大風呂敷で安請け合いなので話半分に聞かなければならない、という鉄則を忘れていた。
谷は狭くなり民家もまばらになったが、まだ道は綺麗で電気も来ている・・・。
「先生、電柱立ってるし公衆電話ありましたよ。全然、孤立して無いじゃないですか?あっコンビニだ」
「イヤー、時の流れは侮れないねー。タクシン様々だな、ハッハッハ!」
都合が悪くなると、笑いで誤魔化そうとしてやがる。
こういう奴でないと金は残せないという症例だ。
若いみんなは先生を見習って自分の言葉に責任を持つことを辞めましょう。
しかし、最後の雑貨屋がすぎた辺りから道は段々と未舗装になり、ジュラ紀の谷はその真実の姿を現すかと思われた。
前方に小川が見える。
・・・橋かかってる。
「・・・橋でしたね」
「全く地元から首相がでると違うねー。前来たときは無かった」
「いつの話です?」
「ウーンと、最初の子供が生まれた年だから、イヤー歳はとりたくないね、ワッハッハ」
徹頭徹尾、笑って誤魔化す気だな・・・。
どんどん谷の奥に分け入る。
すると先生が言っていたように状況は僻地化してきた。
だが、川に橋がないと言っても水は足首程度しかなく、とてもこれで外界から孤立しているとは思えない。
2時間近くかかってやっとジュラ谷の最深部の村に着いた。
村の入り口には役所がたてた「麻薬取引は辞めましょう」の看板が立っている。
ウーン盛り上がってきたぜ。
先生がいちいち説明してくれる。
ここは行かず後家シスターズの館。
ここはロンパリオヤジの家。
ここは村長の家、通称ヘロイン御殿(先生の家より立派だった)。
高台にあるのがヘロイン寺で裏に逃走用の馬飼ってる。
山に逃げたらタイの警察は追ってこれない。
この村の名字はすべて同じで血が濃いからキチガイやカタワが多い。
外界から隔絶したと言うより隔離していると言った方が近いような気がするが、ワイルドなことは間違いない。
村を流れる川はタイとは思えない清流で、谷を吹く風は清々しい。
ヘロイン撲滅運動の看板さえなければ、絵に描いたように美しい僻地村だ。
マイナーマニアのオレは燃えた。そのとき・・・。
「なんっすか?あの板は」
「・・・ウーン、ソーラーパネルかな?」
「電気ありますね」
「ハッハッハ、文明ってすばらしい」
一緒に来た百姓たちは、口々にタクシンの政策のお陰だと言っている。
反タクシンの先生と裏腹に小作人たちはタクシンベッタリのようだ。
でもやはり携帯はいまだにサービス圏外。
数少なくなったタイの僻地の一つなようだ。
村はすべて親戚なので比較的ましな家を訪ねそこで昼食。
オレはヘロイン御殿で食いたかった。
ワイルドな飯だがふつうの北料理だ。うまい。
そして、なんとなく汚い色合い。
先生は女に金取られすぎたのがトラウマになっており、タイ飯恐怖症なので奥さん持たされたおにぎり食っている。
昼食後、ジュラ谷散策。
最高!!
ウーン、なんと言えばいいかオレの語彙では説明できないが汚いが美しい。
こんな時間の止まった村で数週間過ごすと都会に出るのが恐怖になるのがわかるところでした。
でも綺麗で良いところ。
もう一度行きたいというと、先生げんなりしている。
・・・マンコ以外はタイ嫌いな医者だな。
無理矢理、夏にもう一度行くと約束させた。
外道風土記、2007年10月12日
外道の細道、2007年4月6日
(昨夜はバービヤのビューちゃんが、あまりにもかわいかったので夜更かししてしまった。)
大切なことを忘れていた・・・田舎の朝は早いのだ。
タイ人とは思えないことに時間を守りやがった、このハゲ医者!
・・・別に怒ることではない。
だいたい先生はタイ人じゃなかった。
でもなにはともあれ、想定外の時間厳守。
眠剤が効いていて眠い。
先生のタイでの愛車『ロータス ピックアップ』には関係ない百姓が満載されている。
相変わらず金は出しても主導権はないオヤジだ。
ロータス・ピックアップ・フルハウス・スペシャルで出発。
先生の話では、ジュラ谷までの道のりは、未舗装の獣道で川には橋がわたっていないので雨期には外界から孤立し、蛇にかまれると血清が間に合わず死んでしまうような僻地だそうだ。
主な作物はアヘン。
警察よけのためにわざと川に橋を造らなかった云々・・・。
チェンライから出発し、しばらくは国道県道、きれいな舗装道路だ。
ここからジュラ谷への入り口という田舎道に入る。
・・・きれいな舗装道で中央線まで引いてある。
赤ハゲ先生の実家のジュラ紀の里よりよっぽどましだ。
「道きれいじゃないですか?」
「アレー変だな・・・最近舗装したのかな??」
この医者は悪気無く、大げさ・大風呂敷で安請け合いなので話半分に聞かなければならない、という鉄則を忘れていた。
谷は狭くなり民家もまばらになったが、まだ道は綺麗で電気も来ている・・・。
「先生、電柱立ってるし公衆電話ありましたよ。全然、孤立して無いじゃないですか?あっコンビニだ」
「イヤー、時の流れは侮れないねー。タクシン様々だな、ハッハッハ!」
都合が悪くなると、笑いで誤魔化そうとしてやがる。
こういう奴でないと金は残せないという症例だ。
若いみんなは先生を見習って自分の言葉に責任を持つことを辞めましょう。
しかし、最後の雑貨屋がすぎた辺りから道は段々と未舗装になり、ジュラ紀の谷はその真実の姿を現すかと思われた。
前方に小川が見える。
・・・橋かかってる。
「・・・橋でしたね」
「全く地元から首相がでると違うねー。前来たときは無かった」
「いつの話です?」
「ウーンと、最初の子供が生まれた年だから、イヤー歳はとりたくないね、ワッハッハ」
徹頭徹尾、笑って誤魔化す気だな・・・。
どんどん谷の奥に分け入る。
すると先生が言っていたように状況は僻地化してきた。
だが、川に橋がないと言っても水は足首程度しかなく、とてもこれで外界から孤立しているとは思えない。
2時間近くかかってやっとジュラ谷の最深部の村に着いた。
村の入り口には役所がたてた「麻薬取引は辞めましょう」の看板が立っている。
ウーン盛り上がってきたぜ。
先生がいちいち説明してくれる。
ここは行かず後家シスターズの館。
ここはロンパリオヤジの家。
ここは村長の家、通称ヘロイン御殿(先生の家より立派だった)。
高台にあるのがヘロイン寺で裏に逃走用の馬飼ってる。
山に逃げたらタイの警察は追ってこれない。
この村の名字はすべて同じで血が濃いからキチガイやカタワが多い。
外界から隔絶したと言うより隔離していると言った方が近いような気がするが、ワイルドなことは間違いない。
村を流れる川はタイとは思えない清流で、谷を吹く風は清々しい。
ヘロイン撲滅運動の看板さえなければ、絵に描いたように美しい僻地村だ。
マイナーマニアのオレは燃えた。そのとき・・・。
「なんっすか?あの板は」
「・・・ウーン、ソーラーパネルかな?」
「電気ありますね」
「ハッハッハ、文明ってすばらしい」
一緒に来た百姓たちは、口々にタクシンの政策のお陰だと言っている。
反タクシンの先生と裏腹に小作人たちはタクシンベッタリのようだ。
でもやはり携帯はいまだにサービス圏外。
数少なくなったタイの僻地の一つなようだ。
村はすべて親戚なので比較的ましな家を訪ねそこで昼食。
オレはヘロイン御殿で食いたかった。
ワイルドな飯だがふつうの北料理だ。うまい。
そして、なんとなく汚い色合い。
先生は女に金取られすぎたのがトラウマになっており、タイ飯恐怖症なので奥さん持たされたおにぎり食っている。
昼食後、ジュラ谷散策。
最高!!
ウーン、なんと言えばいいかオレの語彙では説明できないが汚いが美しい。
こんな時間の止まった村で数週間過ごすと都会に出るのが恐怖になるのがわかるところでした。
でも綺麗で良いところ。
もう一度行きたいというと、先生げんなりしている。
・・・マンコ以外はタイ嫌いな医者だな。
無理矢理、夏にもう一度行くと約束させた。
外道風土記、2007年10月12日
外道の細道、2007年4月6日