いいところを見つけてしまった。

ここにオレを導いた現地採用タッキーが、言うな言うなとうるさいが、別に外道者に告知したところで、こんなところまで自力でこれる奴は現地在住でしかあり得ない。

教えてしまってもオレたちの楽園は破壊されないのだ。
ところで外道者のみなさん、歳食いましたか?
どんな時に『我老いたり』と感じますか?

オレの場合はマンコより身体のケアに優先順位が勝ったときです。

ここはマンコと密接な繋がりがあるが、無理なくそれを達観できるマンコ場、ただしオヤジに限る。
まあそんな場所です。

それはメンジャイ交差点近く、知る人ぞ知る秘湯。
セレニーの敷地内、と言うか真向かいの全く同じようなデザインの建物だった。

サウナ&マッサージ「THARNTONG (ターントン)」脇に小さく「cafe」とも書いてあるのでオレはてっきりセレニーのカフェ兼古式だろうと思っていた。

どうせなら同じ建物にすればいいだろうにアホだな?と勝手に馬鹿にしていたのだが、どうも全く別の店だと言うことがわかった。

実はこれも風呂屋だったのだ。
それも女の数だけ言うならセレニーより質量ともに勝っていた。

ブラックライトバリバリのガラス無し雛壇なので正面の客が女を選ぶソファーから最前列の女まで5メートルもないガチンコ勝負の風呂屋だ。
おねえさんと会話できる距離。

オレとタッキーが行ったのはそれではなく身体のケアだった。
チンコではない。
文字通り疲れた身体を癒すためだ。

タッキーは得意先仕入れ担当のタイ人からボロカスに言われ心身共に疲れ果てていた。
給料は現地採用なのに責任とストレスだけは駐在以上の職務を負わされ、この世の無常にむせび泣いていた。

オレは全くお気楽だがビタミン剤荒行がたたって背中が痛い。
ウー・・・歳食うとビタミンも限界が見える、と罰当たりに身体を痛めていた。

オレたちはそこに到着したのは昼過ぎの4時頃。
タッキーは仕事サボりたくてしょうがないので漫画喫茶とかサウナとかの時間潰し場に詳しい。
そしてここは紛れもなく当たりだった。

入り口のドアを押し開けるとそこはいきなり雛壇。
だがこの風呂屋は珍しく入り口近くにキャッシャーがあった。
それもそのはずで、ここのメインの客はサウナ目当ての客だったのだ。
道理でこんな昼の日中から駐車場にはぎっしり車が止まっていると思った。

オネイサンを買うにもサウナでグッタリするにも会計する場所は同じだった。

入るとすぐにタッキーは会計の姉ちゃんに『サウナ』と一言言う。
同時に雛壇のオネイサンは『なんだ外れかよ』と落胆している。
あまりに距離がないためオネイサンの苦労まで感じてしまう。

キャッシャーの横のドアを開けるとそこは脱衣所兼ロッカー室だった。
ここで服を脱ぎ、サウナパンツみたいな短パンに着替えさせられる。

日本のサウナとは違い、タイでは脱衣所とはいえフルチンになるのは御法度。
ホモか変態と思われるようで皆タオルを巻いて着替えている。

ロッカーには鍵がかかるし、従業員に貴重品を預けることもできて安全。
手ぶらでいける。

脱衣所の横がサウナルーム・・・要は雛壇の真裏がサウナだった。
中は広くてテーブルやデッキチェアーが並び、暇そうなオヤジがゴロゴロしている。タッキーが早速水と冷たいお茶を貰ってきた。

『こんな所有ったんだな・・・どこでも暇人はいるな』

自分に暇さは棚に上げて周囲を見回した。
時間が早いせいもあり、客層は自営業の隠居みたいなのばかり。
店にいても息子夫婦に邪魔にされるので逃げてきたようなオヤジ達だ。

『いいでしょう、飲み物も果物もただで時間制限無し、180バーツですよ』

『こんなんで本当に元取れるのかな?』

『さあ?でも、もう何年もやってるみたいだから大丈夫なんじゃないっすか』

さすがは決して給料以上は働かないことを至上命題としているタッキー。
いい暇つぶし場を知っている。

『接待で風呂屋なんて気が向かないときもあるじゃないですか?どうせ良い女は客が取っちゃうんだし。そんなときは僕はサウナで時間をつぶしてるんですよ。ちょうど二時間ってサウナにピッタリでしょう』

『よくわかんないが、辛い立場だな』

そんなことを話しながらデッキチェアーに寝そべるオレとタッキー。

タッキーに連れられてサウナ・サーキット・トレーニング。
 
まずシャワーを浴びる。
サウナに入る前にそうしろと書いてある。

ドライサウナ・・・暑い・・・オレは知らないがタッキーによればかなり暑い方だそうだ。5分と耐えられない。

水プール・・・グワーッと暑くなった体をいきなりドボンと水につけると感覚が麻痺しているのか気持ちいい。
水温は14度、水と言うより冷水。

プールは10メートルぐらいあり広くて気持ちいい。
オヤジ達は泳いで遊んでいる。

1分もすると冷たさで身体の先端がしびれてくる。
死んでしまうので出る。

温水プール・・・ちょうど銭湯か小さな温泉宿の風呂ぐらいの広さがある。

これも先の冷水プールで感覚が麻痺しているせいかザバーっと一気に入る。
水温44度!熱い!しばらくすると感覚が戻ってきて耐え難い熱さであることを自覚する。
これも1分と耐えられない。

普段は水浴びが基本のタイ人は普通熱いお湯をいやがるが、ここではサウナ玄人みたいなオヤジばかりで肩までじっくり浸かっている。

日本の温泉猿みたいだ。

そしてまたサウナに戻る。

ウエットサウナもあるが息が詰まりそうでオレは好きになれなかった。
これを2セット繰り返す。

オレは久しぶりの大きなお風呂に大満足であったが、同時に限りなくグッタリとなってデッキチェアーへと戻ってきた。
脱水症状になりそうだ。
タッキーが水をくれた。
ありがたい。

オレもタッキーも汗だく。
無駄な水分をドクドク出す。

しばらくしてデッキチェアーの正面にある温水プールを見ていると、突然!湯煙を蹴立ててザバー!っと上がってきたのは金髪爆乳のボンドガール!な訳はなく、金髪ブタ野郎のようなオヤジでプラチナブロンドに見えたのは総白髪だった!!

ウウッ!キモイ、ポンポコ堂のようじゃ!と知り合いのデブオヤジを思い出して、戻しそうになった。

なんとか気持ちを持ち直し、汗も出きったところで周囲を観察する余裕が出来た。
サウナというのはなかなか面白い人間観察の場所だった。

オレたちが入った4時過ぎは、まだ時間が早いらしく客もまばらで隠居爺みたいなのや、いかにも仕事さぼってますみたいなリーマン風が主だったが、5時ぐらいからだろうか早起きのホストのお兄さん方が昨夜の無駄なドンぺりや淫売臭を流すために集まってきた。

部屋の一角にトレーニングマシーンが置いてあり彼らはそれで真剣にトレーニングして身体を作っている。
ウーン・・・人知れず努力してるんだな。

7時近くなると結構仕事バリバリの脂ぎったオヤジ達が客層のメインになる。
このころになると結構混んできて広かった部屋が狭く感じられるようになった。

オレたちはここで出た。

サーキットサウナ2回セットをを4ラウンドもこなして、すっかり身体から油と毒が抜けてしまった。

面白いのはこのサウナ部屋に隣接して風呂屋オネイサンのための美容室があることだ。
それもなぜか総ガラス張りで中は丸見え。

6時くらいから多くのオネイサンが出勤してくる。

まずはお化粧のため美容室に入る。
普通これは義務化されている。

女から金を剥ぐためにどの風俗店でもやる手口だ。

金に余裕が出来ると女は働かない、常に生かさず殺さずがこの商売のコツだ。

オネイサンが次々と美容室にはいると、先ほどまで仲良しトドさん日向ぼっこ、みたいにしていたオヤジ達が急にソワソワし出し、中には周囲を睨み付けて威嚇するオヤジまでいる。

男の悲しい性をイヤでも見せつけられる。

オネイサンの出勤ラッシュが終わった7時過ぎにオレとタッキーも出た。
帰り際に雛壇を見て下半身の毒も抜こうと思ったからだ。

サウナの会計は出るときに払う、風呂屋と同じ場所で会計だ。
本当にキッカリ180B。
何とも良心的な商売だな。
でも帰り際に「ギラついオヤジ達の下半身から金を搾り取ろうという商売か?」と思っていた。
オレとタッキーもそのつもりだった。

でも・・・まあ、こんなモンなんでしょうかね・・・オレもタッキーもすっかりサウナで毒を抜かれて身体も頭もスカスカ。

雛壇を覗いてコンチアに値段を聞く事は聞いたが、『プファー・・・もうお家に帰って横になりたいです』となり何もしなかった。

他のオヤジの様子も見たが似たり寄ったりだった。

はたしてこれはビジネスモデルとして成功しているのだろうか?
多くのオヤジは邪な下心を持ってここに向かうが、帰途につく頃にはイエズス会士のように清らかな心になってしまう。

何とも歳は食いたくないの。

風呂屋の値段は2000B。
前のセレニーは1600Bだろ、とオレは言ったが、コンチアはきっぱりと

『マッサージ400B、セックス1600B、だから2000B!!』

と言いきった。

どうもちゃんとマッサージもしてくれるらしい。
客層の弱りようからそれはある程度信用しても良さそうだ。

毎月、月末の週末にはヌードモデルを呼んでのシャワーショウとかのエロイベントもある。
奇特な方はここまで足を運んでくれ。
オレはゴールドパッケージ回数券を買ってしまった。

Tharn Thong
675, Soi Rachada Niwet, Pracha U-Thit (Intersection) RD., BANGKOK
TEL.02-690-5613-5, 082-635-9898, 086-068-6815 (Khun Mee Tharn Thong)

外道の細道、2009年8月3日


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