近所の新橋

新橋と言えばオヤジ・リーマンの街。
そしてその代名詞は新橋ガード下、グチ酒場群だ。

タイでは仕事に重きを置かないせいもあって、あまりリーマンがぐだぐだ言ってるのを聞かないが、ガード下はある。
鉄橋下ではなく高速の高架下だ。
近所にある。

まあなんて言うのか天然ではないが、屋根はあるので年中商売してやがるが、ここぞ THE下町みたいなところだ。

今日も飯食った。
もちろんこんな所で味は期待していない。

そんなところではない。

オレと同じように昼の時間がずれて飯食っているのはタクシー運転手や、学校ふけたガキどもでその気怠さ、全体を覆い尽くす倦怠感・腐敗臭はものすごい。

毎回腹が減ったからここに来るのだが、なぜかここの雰囲気は食欲を減退させる。

客はまばらだ。

オレは席について注文取りに来るのを待つ。
店のババアは忙しいわけでもないのになかなか来ない。

ババア死すべし、と心の中で悪態をつきながらオヤジの方に注文する。
鶏チャーハン 卵焼きのせ ペプシもくれ。
オヤジは無言で頷く。

チャーハンはこれ以上ないくらい悪い油で炒めたとみえ真っ黒。

まあいい。
端から期待なんぞしていない。

黒く見えたのは油のせいだけでなく、炒めすぎて半ば焦げている。
TV見ながら調理するからだ。

この職業意識のなさがたまらない。

こんな場所だが、夕方から夜半にかけては日本の新橋と同じような状況になる。
素直に家に帰りたくないリーマンどもが高架下を占拠して安酒愚痴三昧。

その頃になるとオレやタクシー運転手はいなくなる。

再び我々の時間となるのは、終電というかバスが無くなる真夜中過ぎだ。
ふと気づいた。

店のオヤジはいったい何時に寝ているのだろう。
まあ、普段から寝てるような態度で仕事をしている。


外道の細道、2009年11月28日


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