異界再び
また異界へ行ってしまった。

理由は・・・夕方、タラート(市場)で揚げパン買ったあと、なんとなく時間が余ったので寄り道した。
とても40男が言う理由ではないが事実はいかんともしがたい。

夕暮れ時の異界はさほど我々が住む一般世界と変わらず、それなりにあわただしい雰囲気だった。

今回は注意して見ていたので分かったのだが、この駐屯地裏口には詰め所みたいな立番の小屋があり、その中に小銃持った兵隊さんがいた。

だた・・・・・なんの警戒をしているわけでもなく、漫然と立っているだけだ。

オレは他の車やバイタクとともに軍事施設に極秘潜入。
生命財産の危険は一切感じず。

入ってすぐに下界のとの違いを感じたのは建物の背丈だ。
これが違和感の原因だったのかもしれない。

都心の一等地にもかかわらず、平屋。

ドア全体が網戸になっているので、中で兵隊さん達がプレステしているのが丸見え。
どうも、鉄拳だ。

ショボイ木造建築が両側に並び、異常なくらい広いスペースをとっている前庭兼駐車場には装甲兵員輸送車ハンビーが鎮座ましましている。ハンビー−プレステ−鉄拳−兵隊。
ウム、なにも間違ってはいない。
オレが此処にいるのが一番間違っている。

平屋通りをしばらく行くと、T−字路となり左折すると、また景色が変わ る。
これも民間の匂いはしないのだが、かといって軍事施設の匂いもまったくしない。

コンクリートの4階建て団地がつづくエリアに入ってしまった。
この 団地だが・・・郊外都市の公団に似ている。
オレの田舎では年収300万以上あると入居できないので貧乏人の巣と蔑まれていた市営団地と同じ雰囲気だ。

なんでしょうかね?
・・・都会だから兵舎も多少団高層化しているのかな?

だとしたら、さっきの平屋は将校宿舎か?
なんともだれた将校だったな。

団地の中程まで進むとこの異界最大の謎にたどり着いた。

タラート(生活市場・・・タイではどこにでもある縁日の屋台群、平日版)だ。
それも客層は・・・子供の手を引いたオバサンや、学校帰りに買い食いしている学生など軍事施設にはあってはならない人達で充満している。

オレはバイクを降り威力偵察。
だた買い食いして、お土産に鶏の唐揚げ買っただけだ。

微妙に安い。
下界で30Bのものが25Bと言った程度。
民間以下学食以上かな。

一般の下界と変わらない風景だがコンビニチェーンなどは一切無い。

タラートの中程にミニスーパーみたいな店があった。
入ろうかと中を覗くとレジを打っているのは角刈り迷彩服の兵隊さんばかり。

やはり此処は異界だ。

オレの隠密行動がばれて銃剣で刺されたりしたらイヤなので、あくまで様子を窺うのみ。
再びバイクに乗り、前回とは違う出口から下界に出た。

結果分かったことは・・・まあなにも実のある ことは分からなかったのですが、出口近くに掲げた石碑によるとタイ王国陸軍第五師団であるそうです。

中の団地や一般人はなんなのだ?
ジョギングしている健康白人までいたぞ。

こんな事でタイの軍事機密は守れるのか?
異界の謎は深まるばかりだ。

今度はムートート(トンカツ)買いに行こう。

7日月曜日は国王誕生日の振替休日だ。
振り替えとはいえ愛国者のオレは休まねばならない。
メルマガ・HP更新とも休みだ。

煩悩の夕暮れ、2009年12月4日号

外道の細道、2009年12月7日


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