沢庵秘話

どうもこいつは貧乏が好きなのだと気づいた。
海苔の佃煮自作していたアナル山本だ。

『冷蔵庫開けたら何もないんですよ』

『情けない話だな』

『でも、底の方に1ヶ月くらい前に買った大根がシナシナになって横たわっていたんですよ』

『早く捨てろ』

『どうにか食えないか考えたんです』
しまったまま忘れていた大根なんか食えるわけない。
表面は黄ばんでシナシナになり婆さんのオッパイを連想させたそうだ。

この連想が間違いの元・・・いや発想の大転換点だった。

婆さんの長乳に似ている食品。
それは沢庵だ。

山本は考えたそうだ。
もしかしたら冷蔵庫に放置プレーで自然に沢庵が出来てしまったのかも知れない。

しかしながらそのまま食うのは不安があったので、塩をまぶし、ベランダに紐でぶら下げて一晩。
シナシナ大根は一層沢庵化の様相を加速した。

『マジにそんなモノ食ったのか?』

『イヤーいけますよ冷蔵庫沢庵』

『腐っていないのか?』

『黒色化した部分は切って捨てました』

『お前は本物の冒険者だな、腹にカマのザーメン出させて喜ぶだけのことはある』

『カマ関係ないでしょう!食いましたよ沢庵もカマも』

『やはり真性だ。それで味はどうだったのだ?』

『味って・・・・・そんなの塩の味しかしませんよ』

『お前は本当に関西人か?超濃い味が好きだな』

『関西関係ありません!仕方なく食ったんです!!』

『マジに食ったのだな・・・』

『死ぬほどしょっぱいので数切れでどんぶり飯完食出来ました』

そんな感じで関西のあくなき冒険者、アナル山本の挑戦は日々続いている。
間違ってもオヤジさんやお袋さんには近況報告を出来ない。

『大丈夫、元気にしていますよ』と嘘をついてしまった。
すまない山本のご両親。


外道の細道、2010年11月4日


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