1.概要

ヒルガオ科の(日本では)一年草。
つる性の野菜です。
別名、エンサイ、朝顔菜、空心菜。

タイでは川や湖のほとりに自生している、まあ言ってみれば雑草ですな。
チェンライのBIGーCでも売っていますが、買っている人を見たことがない。

だって、出入り口の用水にもたくさん茂っているのだから、わざわざ買う必要ないでしょ。
この野菜は、タイ野菜の中でも珍しく匂いがない、よって僕にも食べられる、唯一のタイ野菜と言ってもいいでしょう。



2.準備

タイの水辺に自生しているだけあって、暑さと水分がこの野菜の栽培の全てです。

畑の場合は逆ウネと言って、浅い堀を作ります。
こうすれば水が溜まりやすくなります。

肥料は、僕のワンパターンで鶏糞です。
それに思いつきで、窒素肥料を混ぜることもあります。

ここで一括して説明しておきますが、野菜の肥料の三要素は窒素、リン酸、カリで窒素は葉、リン酸は実、カリは根に効きます。

パクブンは葉を収穫するので、窒素肥料を多めに使います。
バンコクでもヌア淫売には金を、イサーンには快楽を、紘さんの仲間にはビタミン剤を、と使い分けて下さい。

プランターの場合は、まず排水口にフタをし、培養土をブチ込めばこれでOKです。



3.種蒔き

種はホームセンター等で、1袋150円で売っています。
5月中旬以前には蒔いても出てきません。

それ以降であれば、どんなにいいかげんに蒔いても、3日で発芽します。
種が大きく、野鳥の格好のエサになるので、畑では1cm位は覆土しましょう。
蒔いた後は水を切らせないことだけは注意していて下さい。



4.手入れ

とにかく水をやる、これにつきます。
畑の場合は収穫が面倒くさくなるので、雑草は適当に処分しておいた方が良いでしょう。

プランターの場合は肥料が、どうしても不足気味になるので、週に一度くらい液体肥料(ハイポネクス等)をやって下さい。

逆に淫売には、金をやり続けてはダメです。
だんだんグータラになり、サービスもなおざりになります。

害虫はバッタが葉を齧るのですが、成長力が旺盛なため、それほど気にしなくていいでしょう。



5.収穫

つるの先をもぎ取るように収穫します。
ここがパクブン最大の特徴です。

そう、一度植えれば永遠に収穫できるのです。

ニラ等は、収穫してから、最低一ヶ月は収穫出来ないでしょ。
でも、パクブンは猛暑の時期ならば、たとえ根だけ残して刈り取っても、10日もすれば元に戻っちゃっうのですよ。

正に怠惰で、いいかげんなタイ人にはピッタリの野菜です。
日本でも、10月いっぱいまでは、それこそイヤになるほど収穫出来ます。

だいたい、15cm位の長さにもぎ取るのが、効率も良く、おいしいです。



6.料理法

タイ料理で僕が知っているのは、パクブン炒め(パクブンファイデン)とタイスキです。あとは、何せ訪泰歴60回ながら、ほとんどタイ料理を食べない外道なので、知りません。

日本料理への応用としては、無限にあると思います。
匂いがなく、みずみずしく、柔らかい野菜なので、何にでも応用できます。

まずは小松菜やほうれん草の代用として、これは全ていけます。
ちなみにビタミンAはほうれん草よりずっと多く、目にも良いです。

鍋料理でも何にでも合います。
鍋が冬でパクブンは夏という小さな矛盾は無視しましょう。

我が家のオリジナル、パクブン入りきりたんぽ鍋、最高です。
何せ生で食べてもおいしいのですから、外道諸氏もいろいろな料理に応用してみて下さい。

僕の義弟は居酒屋をやっているのですが、近頃客が少なくて、そこでパクブンを使ったオリジナルおつまみに挑戦しています。

裏の庭に種を蒔いておけば、半年近くは材料費タダです。
パクブンベーコン炒め、パクブンおひたし、パクブン卵焼き、etc。



7.考察

一般的に、寒い海で獲れた魚は美味く、暖かい海の魚はまずい。
同様に寒い地方で育った女は美味く、暖かい地方で育った女はまずい。

野菜についても人間、特に我々日本人がうまいと感じるのは、涼しい気候で育つ野菜です。
ところが、このパクブンだけは例外です。

21世紀の地球温暖化、及び発展途上地域での人口の急増を考えると近い将来、このパクブンこそが野菜の王様になるのではないでしょうか?

パクブンは切って、水に差しておくだけでも育ちますし、つるの一部に土をかけておけば、そこからでも発根します。

さらに水耕栽培したパクブンの美味いことっちゃありゃしない。
このものすごい生命力により、将来の人類の救世主となることを確信しております。

また、かつて日本でもタイスナックが華やかなりし頃、僕はこのパクブンをいっぱい摘んでタイスナへと出陣していました。

いやあモテることモテること。

彼女らは沖縄から運ばれたパクブンを、タイスーパーで買っていたため、新鮮なパクブンにありつけなかったのですよ。

店の客のハゲおやじをほっぽらかして、全員が僕の周りに集まってきました。
その中でも賢い娘は、花瓶の花をぶん投げて、パクブンを差しておりました。

こうすると鮮度が保てるのです。
僕は当然こういう娘をホテルに引っ張りました。


外道農業、2005年10月27日


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