評価:★★★★☆
値段:安■□□□□高

無性にカノム・ジーンが食べたくなることがあるが、この料理は中々レストランでお目にかからないのでどうにも困る。
変な屋台だと、いたりいなかったりするし、いつでもやっているカノム・ジーンの店で思いつくのがラムカムへ−ンか、パッポンだ。

タニヤからパッポンに歩いていき、パッポン2の入り口の角がピンクパンサー。
その手前の左側にぶっ掛けカレー屋があるが、その前の歩道で毎日やっている感心な店がある。
今回はこれを紹介しよう。

まず、カノム・ジーンを紹介しようか。
カノム、といってもお菓子じゃあないよ。
冷やし中華的に"皿に乗った麺にたれをぶっ掛けたもの"と想像してもらいたい。
タイ人は普通"ノム・ジーン"と言うほうが一般的だ。

米粉をゆるく練ったものを、熱湯の上で、ところてんのように穴からグーっと押し出して麺を作る。
田舎のほうに行くと空き缶の底の穴あけた中に入れて庭でやってるぞ。
これをざるにあげて、まとめておいたのが、ノム・ジーンの麺。見た目は極太そうめんみたいなもんです。

そこに、ナムヤー・プラーかゲーン・キヨウ・ワーンをかけて食べる。
ゲーン・キヨウ・ワーン(緑のココナツカレー)は知ってると思う。

ナムヤー・プラーは簡単に言うと魚の干物をほぐして作ったココナツスープ。
魚の干物が入っているから、なんだか懐かしい味がするんだよなー、これが。

ノム・ジーンを頼むと、もやし、バジル、豆、漬物などが入った野菜セットみたいのがおまけで付いて来るから(あるいはもうテーブルの上に載っている)、これをドバッと入れて食べよう。

俺的にはもやしがたくさん入っているのが美味いと思うけど。

ポイントは食べ方ですな。
大体日本人だったら、箸で、ズズッと行きたいところだが、付いてくるのがスプーンとフォーク。
しょうがないので、スパゲティーのようにフォークにくるくると巻き始める。

ここでタイの女の子はもう大笑いすること間違いなし。
正しい食べ方はこうです。

ノム・ジーンに薬味を乗せたら、心を鬼にしてスプーンで麺をズタズタに切ります。
混ぜるのではなくて、切る、のが肝心。

せっかくおいしそうな白い麺にカレーがかかって冷やしラーメン的なたたずまいで待っているのを切る。
麺文化に対する冒涜ですな。

そして、麺が千切れ千切れになってしまってから、スプーンで頂く、と。
これが、正しいタイ的食べ方。

この屋台では、普通ナムヤー・プラーとゲーン・キヨウ・ワーンの両方あるが、ナムヤー・プラーが売り切れになることが多い。
ご賞味あれ。

パッポンの路上で一人深夜のカノム・ジーン。
俺もここまで来たか、と思う店。

場所:スリウォンロード、パッポン2入り口、ピンクパンサーの手前。
時間:夜だけ

GOURMET DE GEDOU、2004年2月19日


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