私は以前つきあっていた娘(MP嬢ではない)の人脈のおかげで、旅行者が到底知り合うことができない様々な人物と知り合う機会に恵まれた。

その元恋人の友人で、タイの金持ちに囲われていた娘たちのお話をしよう。
その娘、国外に在住していてタイには毎月末だけ戻ってくる金持ちの愛人で月20万バーツ貰っていた。娘は例外に漏れず他に若い男を養っていて、二年もしないうちに愛人にバレて別れるハメになった。

男は月給とは別に毎月10バーツ程度の金(きん)を買い与え(バーツは金の重さの単位)、100万バーツ近い株を娘名義で買い与え、BMWの新車をポンと買ってやり、別れる直前は、新しくできたコンドーを買い与えようかというところまで発展していた。

もう一人の娘の場合、囲っていた男はタイで十指に入るだろうという屈指の資産家だったが、どうしたわけか、この男、娘に月4万バーツ以上決して与えず、娘に会いにくるのも稀で、数ヶ月音沙汰なしというのもザラだった。

さらにもう一人の娘の場合、囲ってる男は議員先生を兄に持ち、その地方では並ぶ者のない金持ち一族の出身だったが、その男、定職はなく、実家の両親から有り余るほどのこづかいを貰っていて、毎日女遊びにうつつを抜かして暮らしていた。

その娘はかなり計算ずくでつきあっていたようで、無理難題を言ってわがまま放題、贅沢三昧、いくらでも金を絞れると、男のかなり変わった性癖の“幼児プレイごっこ”にも我慢してつきあっていた。

この男、実家から貰っている金では到底足りず、とうとう母親の金にまで手を出して娘にベンツを買い与え、娘名義で会社を設立したりして顰蹙を買い、とうとう実家にバレて勘当された挙句、娘のアパートに転がり込み、最後に残った自分のベンツもギャンブルで負けて売るハメになり、最後は娘にも愛想を尽かされて捨てられた。哀れである。

私はこういう御仁たちと酒を飲む機会に恵まれただけでなく、嫉妬深い年長の男らしく、自分の女の親友の恋人ということでつきあいを強制され、スパイ役まで仰せつかり、娘が電話に出ないだけで部屋に行って見てきてくれと指令を受けてはコキ使われた。

私はそのいずれの娘にも他に男がいることを知っていた。
友人ということで、私のつきあっていた娘が示し合わせて浮気のアリバイ作りに加担していた関係で、当方にもとばっちりが来ることを十分想定して、娘たちにウソの上塗りまで教育していた。

こんな経験から得た教訓には千金の重み(?)があるが、商売女として二流、三流の娘にはこれだけのチャンスも、容姿も、度胸も、器量も、頭もないのが普通であるから、到底ここまではいかない。

旅行者が知り合う娘などは、こういうレベルの御仁と知り合うチャンスは全くない。

が、いちばん困るのは、こういう女が友人にいたりすると、娘の空想はとめどもなく膨らみ、ご自分の器量などはそっちのけ、(あたしもできるかな?)と考え始め、そういう友人と親密になって話を聞いてお勉強させてもらい、実践するおバカも出てくることである。

こうなると、もう、手に負えない。早めに手を切ったほうが身のためというものである。


続 MP嬢の裏事情、2009年4月30日

外道の細道、2009年4月17日


にほんブログ村 その他日記ブログ ダメ人間へにほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ