外道紘 享年満45歳
仏暦2555年3月15日 午前11時
心筋梗塞により タイ王国 サムットサコーンの病院にて永眠

ご遺体は バンコク都内の寺院にて 荼毘に付された

赤はげ先生のヅラヅラ草、2012年3月15日号



編者あとがき

ようやく、残存している「煩悩の夕暮れ」の全てを編集し、電子書籍化することができた。

1999年8月から、足掛け13年に渡って続いた、「外道の細道」の、読者によっては、「最も面白く、楽しみだった」という「煩悩の夕暮れ」の編集を完了できたことで、オレの「外道の細道・煩悩の夕暮れ・リターンズ」は、一つの完成形に辿り着いたと思っている。

「煩悩の夕暮れ」には、単なる "エロネタ" だけではなく、現地在住の人間にしかわからない、タイ人の特性、政治、経済、お国柄といったネタが、これでもかと詰まっている。

もう一点興味深いのは、タイ在住者から見た日本を、紘さん独特の切り口で、受け取る人によっては、「口が過ぎるんじゃないか」というぐらいの辛口で、激しく喝破している。

これら、紘さんの見識、見解には、曲解もあるだろうし、普遍性を欠いていて、数年後には色褪せてしまうものもあるだろう。

それでも、この「煩悩の夕暮れ」の中には、毎日通勤電車に揺られ、朝は9時に出社し、ちょっと残業をして、ほどほどの収入を得て、普通に結婚し、1男1女のシアワセな家庭を・・・・といった、普通の生活をしていてる人には感じることのできない「何か」があるはずだ。

その「何か」を汲み取る作業は、読者の皆様ご自身にお任せしたい。


皆様が、何かに躓いて、一度、立ち止まって考えなければならない時

突然の嵐に見舞われて、どうするかの判断に戸惑った時


必ず、「煩悩の夕暮れ」に書かれている言葉のどれかに、解決の糸口があるだろう。

オレはそう信じて止まない。


最後に、「煩悩の夕暮れ」を編集するにあたり、多くの関係者から資料と情報のご提供をいただきました。
皆様ご多忙のところ、わざわざ多大な時間を割いてご協力していただき、恐縮至極です。

ご協力いただいた皆様には、衷心より感謝の言葉を述べさせていただきます。
ありがとうございました。

仏暦2560(西暦2017)年8月29日 外道邦