1週間後、僕は再びスティサンのバーにいた。

店に入ると同時にママが僕を迎え入れ、Nを呼ぶ。
彼女はとびっきりの笑顔で僕に抱きついてきた。

ビールを飲みながら、ひとしきり再会を祝った後、僕と彼女は店を出ることにした。
客引きに声をかけ、タクシーを呼んでもらい、僕たちはソイカへと向かった。

タクシーに乗っている間、携帯電話を持っていなかった彼女に、もし本気で僕の恋人になるつもりがあるのなら、次に会うとき携帯電話を買ってあげるよと伝えると、彼女は笑顔で恋人になることを承諾してくれた。

ソイカに着くと、ロングガンに向かった。
彼女はソイカを知らなかった。

ディスコに向かうと思っていたらしく、席についてもつまらなそうに、所在なさげにしていたため、僕らはすぐに店を出た。

そばにあるホテルに入ると、彼女はとてもとても恥ずかしそうにしていたし、振る舞いはこのような状況に慣れているとはとてもいえないものだったが、僕たちはその夜初めて結ばれた。

結ばれた後、僕に何度もキスをしてくる彼女がとてもいとおしく思えた。
そしてこの時、彼女が過去に商売で人と寝た経験がないことを初めて知った。

翌日から、僕はひとりでプーケットへとダイビングに向かった。
夜になると、Nの友達から僕の携帯に電話がかかってきた。

電話に出ると、その声はNの友達ではなく、まぎれもないNの声であることに驚きながらも、嬉しくなり、「キトゥーン」と連呼する彼女に、「会いたい」という感情が高まったことを今でも覚えている。

数日後、バンコクに戻ってから僕は、MBKでNOKIAの携帯電話を買い、Nに会うためにスティサンへと向かった。

携帯電話を差し出すと、彼女はとてもうれしそうに袋を抱えて更衣室へと走っていった。
僕のもとへと戻ってきたのは30分後。

携帯を充電しながら、説明書を読んでいたらしい。
僕はなかなか戻ってこない彼女にいらいらしながらも、戻ってきたときの彼女の笑顔で、怒る気力もなくなってしまっていた。

この時点で、僕は彼女にどっぷりとほれ込んでしまっていた。


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