AM1:00、今夜もスパッソは盛況だった。

このクラブは、バンコクでは珍しく外人バンドを入れていて、市内のスノッブ達が好んで集まる。
とは言っても、RCAやソイ5にいるような若い外人ヤッピー達ではなく、結構年輩で金もそこそこ有り、その気になればいつでも高級クラブに出入り出来るのだが、今更風俗店はちょっと・・・という、30代後半から、50代までの、仕事も私生活も油の乗りきった男達だ。

つまり、かのソウルトレインの世代なのだ。

そのせいか、バンドがやる曲も、黒人ナツメロ路線で、二十代前半をロンドンの黒人街で過ごし、”男版山田詠美”みたいな生活をしたいた事のあるオレは、個人的にこの手の曲が大好きで、初めて訪れた夜に黒人バンドが、”GIVE THE POWER WHAT THE WANT(邦題:ソウルパワーのテーマ)”を演り、DJが回した曲が、”LADY MARMALADE”だった時、”今だにこんな曲を回すクラブが地球上にあったのか!”と、すっかり痺れてしまい、二週間ぶっ続けに通い詰め、危うく社会生活が崩壊しかけた経験がある。

とにかく、客層は白人駐在員及び、出張者が主だ。
この金が服を着て歩いているような男達を、タイ人娼婦が見逃すはずはなく、開店当初から高級娼婦が集まるようなってしまった。

最近、それに新たな集団が加わった。

日本人の女の子達だ!!

オレとは、DJと通して、ある仲良しグループみたいな女の子達と知り合いになった。
彼女達は、駐在員若奥様と、AUAなどの語学学校にかよう女の子達だった。
・・・まあ、つまりはサセ馬鹿達なのだが、彼女達の気持ちもわかる気がする。

夫は残業もないくせに毎日午前様で、週末はゴルフだと言って、出掛けたまま愛人にあったり、風呂屋に行っていることは明らかなのだが、スクンビット村とまで言われる狭い日本人社会では世間体もあって、派手な痴話喧嘩も出来ず、フラストレーションは嫌が応にも高まる・・・。

まだ独身である、語学留学もどきの女の子達にしても、周りにいる日本の男は、変にオタッキーなストーカー君か、タイに来てから生まれて初めて女に相手にされてため、すかっり舞い上がってしまった、勘違い野郎ばかりなので魅力を感じない・・・。

男としての魅力を感じるのは、強引に口説いてくる白人やタイ人に限られてしまう。

そして、”男らしい”と言う言葉が、”馬鹿”と同義語であると気づいたときには手遅れで、何故か女性である彼女達が、男に金を使わなければならなくなっている・・・日本人は男も女もこの外道王国タイでは、”カモ”にならざるえないようだ。

彼女達は、別に此処で身体を売っているわけではなく、その自覚もない。
だが、気のあった男と寝て、相手が金を差し出せば黙って受け取る。

その日、オレの部屋まで来て、一緒にビデオを見ているうちに、何となくやらせてくれたエミさんは、寝物語に「白人やタイ人のオヤジは黙ってってもお金置いて行くわよ。別にお金くれなんて言わないけど、くれるって言うなら受け取るわよ。くれないならそれでも良いの・・・」と、少し寂しそうにいった。

オレは世界最古の職業と言われる、”売春”の成り立ちを感じさせるその言葉に、黙って頷いていた。
やはり、この仕事は女性が自発的に始めたのではなく、男達が始めさせたものだろう。

何となく、気の重い雰囲気が流れていたので、オレはゴソゴソと、”眠くなくなるビタミン剤”を取り出して、炙り始めた。

それを見ていたエミさんは、「ねーねー、それってもしかして、イケナイ薬じゃない?」と、好奇心と不安がない交ぜになったような表情で尋ねた。

オレは、”悪い女になったつもりだけど、成りきれない”彼女の様子がかわいく、つい「一寸やってみる?」と言ってしまった。

これが、間違いの元だった。

エミさんは、オレの真似をして、銀紙を炙りビタミン剤を吸い込んだ。

「たばこより簡単ね」と言うと、彼女は強がりもあってか、「なんだか効かないみたい・・・」などと言ので、面白くなったオレは「変だなー、もう少しやったら効くよ」と煽り続け、気がついた時にはかなりの量を摂取していた。

オレ一人では、決してやらない量を炙ってしまい。
オレ達はヘロヘロに成っていた。

目はすっかりラリッているのに、「効かないわ・・・」と言い続けるエミさんを無視して、オレはビデオの”マーズアタック”に填ってしまい、大笑いしていた。

眠くなくなるビタミン剤の特徴とも言えるのが、この自覚意識の希薄さだろう。
それ故に、間違えて量を過ぎてしまうものだが、これはオーバードーズにも繋がりかねない危険なことだ。

本来なら、オレが途中で彼女を止めるべきだったのだが、自分自身もラリラリだったので、最早彼女のことをかまう余裕はなく、馬鹿みたいに大口を開けてビデオを見ていた。

その時、突然エミさんは「ねえ、今日何日?」と言った。

オレは最初、彼女の質問の意味が分からずボーっとしていたが、彼女は続いて「旦那が出張から帰ってくるのよ、早く家に帰らなきゃ」と言い始めた。

此処で、初めてオレは彼女の意味することが朧気にわかり始めた。

つまり、彼女はキマリすぎて、日時の感覚がブッ飛んでしまったのだ。

オレ自身もイカレになっているので、今日の日付を思い出せない。

シンガポールに出張中の旦那が帰ってくるのは、一週間後だから、オレの部屋に遊びに来たはずなのだが、そんなことは馬鹿になっているエミさんには思い出せなかったらしい。

当然オレも忘れていた。

仕方がないので、「ウーン、何日って言われても・・・確か2000年だよ」などと、全く答えになっていないことしか言えなかった。

この一言で、彼女は恐慌状態に陥った。

「ヤダ・・・どうしよう。子供はアヤさん(家政婦の意)に任せてあるから良いけど、旦那が帰ってきて、私が家にいなかったら、やっぱり拙いわよね・・・」と言いながら、無意味に部屋をウロウロしている。

当たり前だろうと思ったが、それは口にせず、彼女の恐慌状態を見て、やっと少し冷静になったオレは、こうした場合の応急処置を始めた。

オレは時計のバックライトを押して、今日の日付を彼女に見せた。

「ほら、今日は××日でしょ、旦那が帰ってくるのは○○日以降だって言ってたじゃない?大丈夫だよ!」と言って、彼女を宥めた。

それを見て彼女は、少しホッとした様子だったが、すぐに「でも、予定より早く帰ってきたら困るわ・・・」と言いだした。

なら、初めから浮気なんてするな!という言葉が喉まで出かかったが、それを言うと益々彼女をパニックに陥れてしまうので、オレは、またも応急処置で、「バンコクに着く朝便は7時だよ、5時に明るくなったら、タクシーで送り届けてあげるから・・・」と言った。

それを聞いて、彼女は安心したようで、暫くは大人しくしていたが、すぐにまた「今何時?」と聞いてくる。

最初オレはいちいち時刻を告げていたが、5分と間を置かずに訊いてくるえみさんにウンザリしてきた。

元々気の弱い彼女は、どうもビタミン剤の細かさに填ってしまったようだ。

此処でオレは最終的な処置である、彼女の興味を他の移すことを試みた。

ビタミン剤は何かに集中してしまう特徴があるので、本でもビデオでも良いから、彼女の関心を”浮気がばれたら困る”と言うのから、他に引き離せばよいのだ。

素面であれば良いアイディアも浮かんだのだろうが、オレ自身もかなりのイカレになっていたので、その時、オレが施したことは”オッパイを揉む”という処置だった。

ビタミン剤の催淫効果が、異常なまでに来ているのだろう。
エミさんはオッパイを揉まれただけで目を閉じ、ハアハアと荒い息をし始めた。

オレ自身もキマっているので、かつて見たレズ物のエロビデオにあったように優しく、そして執拗にオッパイを攻め続けた。

そのうちエミさんは急に目を開けると、潤んだまなざしでオレを見つめながら、「しゃぶっていい?」と言い、オレの股間をまさぐり始めた。

オレ達は、タオルを身体に巻いただけの姿でソファーに座っていたので、すぐにタオルは落ちてしまい、二人ともスッポンポンになった。

エミさんはゆっくりとオレの股間にかがみ込み、しゃぶり始めた。
当然、子供まで生んでいる彼女のフェラは丁寧で上手く、まとわりつくように舌を使う。

オレはもの凄い快感に襲われた。

”ウーン、やっぱり尺八はスリンか日本の女の限るな”と、馬鹿なことを考えていたとき、またもエミさんは「今何時?」と訊いてきた・・・どうも完全な治療は不可能なようだとオレは諦め、その度に「何時何分」と答えていた。

BGVは”マーズアタック”だ。

こうした異常な、”尺八・時刻確認、反復活動”は、夜が白々と明け始めた5時過ぎまで続き、「もっとしゃぶりたい」と面倒なことを言うエミさんを、無理矢理タクシーに乗せ、スクンビットへと向かわせたとき、正直オレは心の底からホッとしてしまった。

”もうしばらく日本の女はいいや”と、思えた夜であった。

追記:彼女達の遊び場はスパッソから他に移った、今行っても会えないよ。
当然オレはその場所を知っているが、此処では言わないことにしよう。
誰にでも秘密を持つ権利はあるのだから。
そして、時として知らない方が、お互いにとって良いこともあるのだから。
そうでしょう?駐在員の皆さん。



外道日記、2002年2月6日

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