オレはオンヌットに来ていた。
BTS終点のオンヌットは、スクンビットの馬鹿高い駐在員アパートから離れ、比較的安めのアパートやボロイ民家の並ぶ地域だ。
とは言っても、市中心部からは近いし、BTSに乗れば市内の移動が非常に簡単なので、ナナプラザ、カーボーイを初めとして、多くの水商売女性、及び貧乏人達が住み着いている。
バンコクも他の大都市の例に漏れず、生活環境の劣悪な市内にはあまり金持ちは住まず、中流以上の人達は郊外に一戸建てを求め、そこから市内へ通勤する人が多い。
頑なに市内に住んでいるのは、一部の大金持ちか、土地勘のない外国人、他は行き場のない貧乏人達だ。
オンヌットは貧乏人比率の非常に高い、言ってみれば、一昔前はスラムと呼ばれても仕方ないような場所だった。
BTS終点のオンヌットは、スクンビットの馬鹿高い駐在員アパートから離れ、比較的安めのアパートやボロイ民家の並ぶ地域だ。
とは言っても、市中心部からは近いし、BTSに乗れば市内の移動が非常に簡単なので、ナナプラザ、カーボーイを初めとして、多くの水商売女性、及び貧乏人達が住み着いている。
バンコクも他の大都市の例に漏れず、生活環境の劣悪な市内にはあまり金持ちは住まず、中流以上の人達は郊外に一戸建てを求め、そこから市内へ通勤する人が多い。
頑なに市内に住んでいるのは、一部の大金持ちか、土地勘のない外国人、他は行き場のない貧乏人達だ。
オンヌットは貧乏人比率の非常に高い、言ってみれば、一昔前はスラムと呼ばれても仕方ないような場所だった。
オレがオンヌットに来たわけは、一通の投稿だった。
スクムビット近辺にも、絶滅と噂されているお茶屋は実在します。
貴、外道の細道HPで紹介されていた、ソイ71を過ぎた運河の橋をUターンしたところ以外にも、パカノンにはもう1件あります。
BTSパカノンの駅を降りて、パタヤ方向に歩くと、左手に映画館があります。
その裏手にはエロ映画館があり、エロ映画館のならびにお茶屋はあります。
(念密な市場調査を行った様な立地条件 (笑))
ソイの入り口にタイ語で、ローンナムチャと書いた看板あるので、タイ語が読めれば、すぐに発見できます。
お茶屋の中はひな壇があり、10人ぐらい座っていますが、若い女はいません。
価格はB420と言われましたが、タイ人価格はもっと安いと思います。
この情報をもとに、今や幻のような存在になってしまった冷気茶室を求めて、やって来たのだ。
こんな日の当たらない場所を発掘し、広く世に知らしめるのは、オレのような外道者が天から与えられた使命だ!
ロマンのあるオマンコを追い求める愛の戦士なのだ!!と、使命感に燃えてやって来た。と、言うのは嘘で、本当のことを言うと、週末なのに金もなく、遊びに行けるところが限定されてしまったので、仕方なく来たのだった・・・。
パカノンからオンヌットにかけては、電気屋街になっていて、サバ・エレクトロニクス・西城電気・丸菱電気等の聞いたこともない日本メーカー製テレビや、懐中電灯付きラジオのような、どうしようもないバッタ物が雑然と店先に並べられていた。
そんな店先を冷やかしながら歩いていると、オンヌットまで来てしまった。
変だなー?映画館なんてないぞ・・・ガセネタだったかな??と思っていると。
ソイ(小道)71沿いに、鄙びた映画館があった。
閑散としていて、人のいる気配はないが、近寄ってみると、まさしくエロ映画館だった。
「オオッ!ここだったか」と辺りを見渡したが、どこにも(ローンナムチャ)の看板はない。
ずいぶん歩いて汗もかいたし、エロ映画館なんて、高校の時以来だ。
オレは暑さと、ノスタルジアに誘われて、エロ映画を見ることにした。
一階は吹き抜けのガレージのような構造になっており、またもバッタ物電気屋屋台や、海賊版CD屋、ぶっかけメシ屋などがある。
その中に階段があり、昇ってみると、切符売り場やポップコーン売りなどがあり、意外に賑わっていた。
もっとも、そこに蠢いているのは、今日は非番ですと主張しながらブラブラしている軍服姿の若い兵士や、サンダル短パンT-シャツという、普段は屋台を引いていそうなオヤジばかりで、賑わっていると言うよりギラついていると言った方がピッタリする人達だ。
チケット売場の向かいには、裏本専門の本屋まであり、エロで充満した場所だ。
革靴を履いているのはオレだけで、ダレた格好で来たにも関わらず、変に目立ってしまう。
上映中のプログラムポスターを見ると、洋ピン・香港物・タイ物の三本立てのようだ。
しかし、上映時間は朝10時からよる10時までと、夜10時から朝10時までの二回しかない。
・・・12時間も流しっぱなしにするのだろうか?
なんだか訳が分からなかったが、もぎりのオヤジは「100%満足!!」とダミ声で絶叫している。
魚河岸のような雰囲気の映画館だ。
オレはチケット40バーツを買って入場した。
館内は当然ながら、真っ暗で足下が見えない。
暗さに目が慣れるのを待って、オレは席を探した。
驚いたことに、館内は満席状態で、スクリーンそばのかなり前の方まで行かないと空席がなかった。
ウーン・・・何処の国も、男達は性欲を持て余しているのだなー。
オレは席について、上映中の洋ピンを見ていた。
洋ピンは字幕スーパーではなく、タイ語吹き替えで、ロケットのようなオッパイをした白人女優が、「シィアウー(感じる)」とタイ語で喘いでいる。
オレはしばらくこの異様な雰囲気の洋ピンを見ていたが、すぐに飽きてしまった。
「つまらないなー」と思いながら館内を見渡すと、スクリーン脇にトイレのドアがあり、客がトイレに行く度に、真っ暗な館内に光が射し込んでくる。
その時だ!外から差し込む光を浴びて、女の姿がシルエットに浮かび上がった。
何故こんな場末なエロ映画館に女がいるのだ?
オレは映画そっちのけで、そのトイレ前女を観察していた。
わずかにドアが開くとき、しかし、そのシルエットは見えないのだが、間違いなく、ダイナマイトボディーだ。
もの凄いプロポーションをしている。
その上に、服装はそのまま、ベトナム戦争物の映画に出てくる淫売で、タンクトップにホットパンツ。
トイレに向かう男達に何か一言二言話しかけては、一緒に消える。
・・・間違いない!!淫売だ!
オレは別に用もないのに、ソワソワして席を立ち、トイレへと向かった。
映画館のゆったりとした傾斜の階段を、一段、また一段と降りるたびに、女の姿がハッキリとしてくる。
暗さで表情までは見えないが、結構大柄で突き出たオッパイをした女達が、3人ほどドアの前で屯している。
オレは初めて恋をした少年のように、ドキドキしながら近づいていった。
オレがドアを押し開けようとすると、女達は一斉に、そして、押し殺したような小さな声で、「ティアオ・マーイ?(遊ばなーい?)」と声を掛けてきた。
オレは出来るだけ平静を取り繕って、その声を無視し、トイレに入った。
「ウーン・・・いい女だ!なんであんないい女がこんなところで商売しているのだ??」
「此処の客層からして、100か200バーツだろう、それなら安い物だ!」
「しかし、何処でやるんだろう?この臭いトイレかな?やだなー」
「まさか、こんな所にまで淫売がいるとは・・・白昼の死角・・・タイ人恐るべし!!」などと、オレの心は千々に乱れた。
その時、一人の女がトイレに入ってきて、オレの思惑は中断された。
女はションベンをしているオレの横に立って、右手を軽く握って輪を作り、それを口の前まで持ってくると、「チュ!」っと口をならして、「アオ・マーイ?(やらなーい?)」と言った。
最早、オレの心はパニックだ!尺八のようだが、とりあえず値段を聞かなくては!オレはなるべく動揺を看取られないように平静を装い、どうでも良いけど値段だけは聞いてみるような素振りで、女の方に振り返った。
そして、オレは愕然とした。
カマじゃねえか!!
どうりで、ダイナマイトボディーなわけだ・・・。
オレは内心の動揺を隠しながら、「けっ結構です」と断り、逃げるようにトイレを出て、映画館を後にした。
しかし、タイ人とはなんという奴らだ。
映画館にまで淫売を置くとは・・・それもカマの。
オレは、今後も付き合っていかなければならない、タイ民族という種族に恐れをなし、自信を喪失したまま肩を落として、帰路に就いたのだった。
外道日記、2002年2月6日
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スクムビット近辺にも、絶滅と噂されているお茶屋は実在します。
貴、外道の細道HPで紹介されていた、ソイ71を過ぎた運河の橋をUターンしたところ以外にも、パカノンにはもう1件あります。
BTSパカノンの駅を降りて、パタヤ方向に歩くと、左手に映画館があります。
その裏手にはエロ映画館があり、エロ映画館のならびにお茶屋はあります。
(念密な市場調査を行った様な立地条件 (笑))
ソイの入り口にタイ語で、ローンナムチャと書いた看板あるので、タイ語が読めれば、すぐに発見できます。
お茶屋の中はひな壇があり、10人ぐらい座っていますが、若い女はいません。
価格はB420と言われましたが、タイ人価格はもっと安いと思います。
この情報をもとに、今や幻のような存在になってしまった冷気茶室を求めて、やって来たのだ。
こんな日の当たらない場所を発掘し、広く世に知らしめるのは、オレのような外道者が天から与えられた使命だ!
ロマンのあるオマンコを追い求める愛の戦士なのだ!!と、使命感に燃えてやって来た。と、言うのは嘘で、本当のことを言うと、週末なのに金もなく、遊びに行けるところが限定されてしまったので、仕方なく来たのだった・・・。
パカノンからオンヌットにかけては、電気屋街になっていて、サバ・エレクトロニクス・西城電気・丸菱電気等の聞いたこともない日本メーカー製テレビや、懐中電灯付きラジオのような、どうしようもないバッタ物が雑然と店先に並べられていた。
そんな店先を冷やかしながら歩いていると、オンヌットまで来てしまった。
変だなー?映画館なんてないぞ・・・ガセネタだったかな??と思っていると。
ソイ(小道)71沿いに、鄙びた映画館があった。
閑散としていて、人のいる気配はないが、近寄ってみると、まさしくエロ映画館だった。
「オオッ!ここだったか」と辺りを見渡したが、どこにも(ローンナムチャ)の看板はない。
ずいぶん歩いて汗もかいたし、エロ映画館なんて、高校の時以来だ。
オレは暑さと、ノスタルジアに誘われて、エロ映画を見ることにした。
一階は吹き抜けのガレージのような構造になっており、またもバッタ物電気屋屋台や、海賊版CD屋、ぶっかけメシ屋などがある。
その中に階段があり、昇ってみると、切符売り場やポップコーン売りなどがあり、意外に賑わっていた。
もっとも、そこに蠢いているのは、今日は非番ですと主張しながらブラブラしている軍服姿の若い兵士や、サンダル短パンT-シャツという、普段は屋台を引いていそうなオヤジばかりで、賑わっていると言うよりギラついていると言った方がピッタリする人達だ。
チケット売場の向かいには、裏本専門の本屋まであり、エロで充満した場所だ。
革靴を履いているのはオレだけで、ダレた格好で来たにも関わらず、変に目立ってしまう。
上映中のプログラムポスターを見ると、洋ピン・香港物・タイ物の三本立てのようだ。
しかし、上映時間は朝10時からよる10時までと、夜10時から朝10時までの二回しかない。
・・・12時間も流しっぱなしにするのだろうか?
なんだか訳が分からなかったが、もぎりのオヤジは「100%満足!!」とダミ声で絶叫している。
魚河岸のような雰囲気の映画館だ。
オレはチケット40バーツを買って入場した。
館内は当然ながら、真っ暗で足下が見えない。
暗さに目が慣れるのを待って、オレは席を探した。
驚いたことに、館内は満席状態で、スクリーンそばのかなり前の方まで行かないと空席がなかった。
ウーン・・・何処の国も、男達は性欲を持て余しているのだなー。
オレは席について、上映中の洋ピンを見ていた。
洋ピンは字幕スーパーではなく、タイ語吹き替えで、ロケットのようなオッパイをした白人女優が、「シィアウー(感じる)」とタイ語で喘いでいる。
オレはしばらくこの異様な雰囲気の洋ピンを見ていたが、すぐに飽きてしまった。
「つまらないなー」と思いながら館内を見渡すと、スクリーン脇にトイレのドアがあり、客がトイレに行く度に、真っ暗な館内に光が射し込んでくる。
その時だ!外から差し込む光を浴びて、女の姿がシルエットに浮かび上がった。
何故こんな場末なエロ映画館に女がいるのだ?
オレは映画そっちのけで、そのトイレ前女を観察していた。
わずかにドアが開くとき、しかし、そのシルエットは見えないのだが、間違いなく、ダイナマイトボディーだ。
もの凄いプロポーションをしている。
その上に、服装はそのまま、ベトナム戦争物の映画に出てくる淫売で、タンクトップにホットパンツ。
トイレに向かう男達に何か一言二言話しかけては、一緒に消える。
・・・間違いない!!淫売だ!
オレは別に用もないのに、ソワソワして席を立ち、トイレへと向かった。
映画館のゆったりとした傾斜の階段を、一段、また一段と降りるたびに、女の姿がハッキリとしてくる。
暗さで表情までは見えないが、結構大柄で突き出たオッパイをした女達が、3人ほどドアの前で屯している。
オレは初めて恋をした少年のように、ドキドキしながら近づいていった。
オレがドアを押し開けようとすると、女達は一斉に、そして、押し殺したような小さな声で、「ティアオ・マーイ?(遊ばなーい?)」と声を掛けてきた。
オレは出来るだけ平静を取り繕って、その声を無視し、トイレに入った。
「ウーン・・・いい女だ!なんであんないい女がこんなところで商売しているのだ??」
「此処の客層からして、100か200バーツだろう、それなら安い物だ!」
「しかし、何処でやるんだろう?この臭いトイレかな?やだなー」
「まさか、こんな所にまで淫売がいるとは・・・白昼の死角・・・タイ人恐るべし!!」などと、オレの心は千々に乱れた。
その時、一人の女がトイレに入ってきて、オレの思惑は中断された。
女はションベンをしているオレの横に立って、右手を軽く握って輪を作り、それを口の前まで持ってくると、「チュ!」っと口をならして、「アオ・マーイ?(やらなーい?)」と言った。
最早、オレの心はパニックだ!尺八のようだが、とりあえず値段を聞かなくては!オレはなるべく動揺を看取られないように平静を装い、どうでも良いけど値段だけは聞いてみるような素振りで、女の方に振り返った。
そして、オレは愕然とした。
カマじゃねえか!!
どうりで、ダイナマイトボディーなわけだ・・・。
オレは内心の動揺を隠しながら、「けっ結構です」と断り、逃げるようにトイレを出て、映画館を後にした。
しかし、タイ人とはなんという奴らだ。
映画館にまで淫売を置くとは・・・それもカマの。
オレは、今後も付き合っていかなければならない、タイ民族という種族に恐れをなし、自信を喪失したまま肩を落として、帰路に就いたのだった。
外道日記、2002年2月6日
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