ノイちゃん細腕繁盛記

また馬鹿女から電話がきた。

「ヒロー助けてー台湾に売られるー」

「何の話だ馬鹿女、栃木にいるんじゃないのか?」

「オバサンにピンハネされるんで家出した」
「当たり前だ、それがオバサン仕事なんだから」

「しょうがないから、彼のところの戻ってきたら、どうも私を売ろうとしている」

「お前みたいな女は売れない、日本には女子高生という強敵がいるのだ。お前と話しても埒が明かない男を出せ、あのシャブ中」

「シャブやってって意識不明よ、近所の悪も全員集合で私を売る計画をしている」

「・・・・・お前もやってるな。その後ろ向きの想像力はシャブパワー全開だ」

「私は少ししかしてない。近所の悪医者まで来て整脈注射してる」

このノイちゃんの彼は、前科三犯懲役2回、年少合わせると4回というどうにもならないバカ野郎で、兄弟身内で懲役行ってない奴の方が少ないという、由緒正しい破壊家庭だ。

地元はあのドクターファラありと同じ、日本のブロンクスと言われる無法地帯。
あのハゲ医者の出身地と言うだけで、住民全員が呪われたダミアンのような気がする。

東京の胆壺、日本の恥だ。
自然に女子高生をコンクリート詰めにしてしまうような土地柄で、人心の荒廃アフガニスタンに等しい。

とはいえ・・・、所詮は日本のせこい悪が居場所なく身を寄せているようなとこだろう。

なまじっか東京であるだけに、どんなバカでも土地資産があり、それを食いつぶすだけで生きている穀潰しの多い土地だ。

だからこそ救いがない。

今になって思うが、なんでアメリカは東京に原爆落としてくれなかったんだろう。

こんなバカどもが巣くう土地を、焼夷弾絨毯爆撃で焼き払うだけでなく、原爆で蒸発させて欲しかった。

「いいかノイ、まず最初に確認しよう。お前はバカだ」

「ウウウー」泣いている。

「第二に田舎モノで根性なしだ」

「ワーン」大泣き。

「第三に決定的なことは、男を見る目も運もない」

「ギャー」号泣。

「そんいう奴は国の外に出る資格はない。タイに帰って大人しく淫売やってろ」

どうにかタイ大使館に行かせるように説得したが、シャブが切れて素面になったら言うこと聞くとは思えない。ノイちゃん苦悩の日々は続く。



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