女は男と買い物に行くのが楽しいそうだが、男の側からみるとこれは最低なイベントだ。
オレは自分の買い物でも嫌いなのに、しつこいマラソンゴネラリーみたいな、女の買い物は嫌いを通り越して憎んですらいる。
そうしたことを見透かしたノイは餌で釣った。
「紘、MK行こう」
「アグーー」寝起きであった。
時刻は午前11時、外道者にとっては早朝だ。
「じゃあ、12時にスクンビットのロビンソンでね。ガチャ」
一方的に時間設定をして決めやがった。
一時間のタイムラグを設定するところが、この腐れ淫売のずる賢いところだ。
オレの習慣として、起きるとまずたばこを一服、風呂に湯をためる。
TV観たりしてると30分ほど過ぎ、風呂から出た頃の11時45分頃には腹が減っているので、なんとなくロビンソンに行ってしまう。こうして時間は守られる。
朝から、ちゃんこ鍋のようなタイスキを食う。
腹いっぱい眠くなってきた。
行動はほとんど相撲部屋だ。
しかし、これからが長い・・・相撲部屋の方がよかった。
ソンカーンに田舎に帰るためのお土産お買い物だ。
つまんないお土産、どうせ自分が食うんじゃないんだから、さっさと決めればいいのに、ノイはノロノロ果物を手にとって、一つ一つ店員にケチ付けたりしている。
ほとんど右翼の嫌がらせだ。
オレはすっかり飽きてしまったので、勝手にロビンソンをうろつく。
ペコちゃんがいた。
Fujiya (thailand)co,ltd
は、日本の馬鹿騒ぎとは全く無関係に健在であった。
ローリー山崎の会社に救済されるそうだから、ロリコンのローリーに犯されてしまったんじゃないかと心配していたが、タイではペコちゃんでさえ、タダではやらせてくれないので、役得至上主義で談合役人のDNAを持つ、ローリー山崎の毒牙にかかっていないようだ。よかった。
ナッちゃんのママにケーキ買ってあげた。
ナッちゃんはまだ少ししか食べられないが、クリーム舐めて喜んでいた。
オレも不二家救済に一役買ったようでいい気分だった。