裏切りのL&M14’s

またカンボジアに行った。つまんねーな、ビザツアー。無意味さかげんが身にしみる。

そんなツアーの参加者達も見事に自分に時間と能力は無価値だと認めてしまっているような多国籍貧相軍団で、こんな奴らと一緒かと思うとその事の方がズシンと心にしみる顔ぶれだ。

少しでも意味を持たせようと免税品を買った。と言っても単なるタバコだ。オレにとっては必需品。

やはり時間だけは馬に食わせるほどあるアナル山本も同行したので2カートン買った。タイへの持ち込みは一人1カートンのみだ。いつも吸ってる安モクのL&M light。2カートンで280B。

・・・まてよ・・・いくらなんでも安すぎる。こんな値段だったか?
いつも気にしていなかったので覚えていなかった。
いくら免税とはいえタイでは一箱60B弱。カートンで600だ。
それが二カートンで280はいくらなんでもべらぼうな値段だ。

実はタバコはほとんど税金を吸っているような物で場所によってはこのような馬鹿安値があり得るのは知っている。
しかしながら国境の露天商ほど不正直な商売を堂々と続ける人達はいない。
あまりの安値から疑いの気持ちがわき上がる。

ミャンマーの国境では外箱だけマルボロで中はビルマの雑草だったことがある。

またやられたかな・・・。まあいいや、なにしろ280Bだし、やられたら、それはそれでいい笑い話が出来る、そう思ってバンコクに持ち帰った。

部屋に帰ってさっそく開けてみた。心なしかカートンなのに小さい。
パッケージも少し違いL&Mのあとに14’sと書いてある。

なにがフォーティーンスだ。

ゴルゴ13じゃねえぞ!

と理由もなく毒づきながら箱を開けた!
・・・・理由がわかりました。一箱14本入りのタバコでした。

なにも間違いのない正直なタバコでした。
普通の3分の2量のタバコですか。そんなのあるんですね。

フッフッフ・・・やられましたな。まあいいかどのみち安かったし。

カンボジア人はミャンマー人ほどうそつきではなかったが、その分ケチだった。

アナル山本はカンボジア産ニワトリの唐揚げを食って大腹痛。
こちらも当たったようだ。


煩悩の夕暮れ、2010年11月3日号


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