外道図鑑の第3話は早くもカマが登場だ!

ユニコーン氏が指摘するように、タイでカマは市民権を得ていて、一般の事務職やサービス業はおろか、軍人・大学教授・スポーツ選手・タレント等、各分野に進出している。

そのせいか、TVなどでも、1日としてカマを見ないことは無く、知らず知らずの内に、日常生活にカマがいるのは当たり前と思うようになってしまった。
皆は、日本では考えられないことだと思うかもしれないが、オレはそれが本当でないことを知っている。

日本にはカマが少ないのではなくて、社会的制約や、偏見から、カムアウトできない人が多くいるに過ぎない。

それが証拠に、バンコクに住みだして世間の偏見から解放された後、バイセクシャルをカムアウトした友人のなんと多いことか・・・。

こんな事に統計なんて取れないから、我々の中にどれぐらいの割合でバイセクシャルがいるのかわからないが、おそらくかつての同級生の内、数人は潜在的な同性愛者だと考えて良いのではないだろうか。

1クラスか、2クラスに一人ぐらいの割合だ。

そんなわけはないと思うなら、それはあなたが差別する側にいるからだろう。

同性愛者は別になよなよした男ばかりではない。
三島由紀夫や、高倉健を思い出して欲しい。

言われなければ、彼等を同性愛者とは想像もしないのではないか?
ともあれ、タイでは市民権を得ているカマだが、当然まったく偏見がないわけではない。

以前、新聞報道でビックリしたことがあったのだが、バンコク郊外に同性愛者専門の分譲住宅地が販売され、即日完売したことがあった。

カマの側も、世間の目を気にせず住める家が欲しかったからこそ、こうした物件に需要があるのではないかと思う。隣の、隣の、その隣も、全部カマと思うと、なんだかアリスの不思議の国に迷い込んだようで、微笑ましいような、大笑いのような、不思議にタイらしいなと思える情景が頭に浮かぶ。

そんなカマ専住宅地にも、一つだけ条件があった。
それは、整形手術を施した、所謂LBはお断り、とのことだった。

理由は、LBがいると風紀が乱れるから・・・わかるような気もするが、やはりオレは大笑いしてしまった。

煩悩の夕暮れ、2003年1月29日(購読者数より推定)


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