発熱をおして県庁所在地まで来た。

やっぱりクリスマスはなかった。
いや・・・正確に言えばあることはあったが間違っていた・・・ような気がする。

どだい雪のないクリスマスは無理があるが、そうなこと言ったら熱帯と南半球は救われない。

ひとまずそこは見ないことにしても・・・タイの田舎のクリスマスは、日本同様に宗教色が皆無のイベント化していて、田舎におきまりの水辺の公園では小学校対抗、勝ち抜きミニスカサンタ&天使大会、及び花火大会。

そして、ビヤガーデンだった。

公園の外では、地元ヤンキー対抗ゼロヨン大会もあり、お巡りが来ると一斉に逃げて立ちゴケしたりしていた。

ここまでくると、もはや始まりは何のイベントだったか皆わからなくなり、ビールで顔真っ赤にしたオトーサンが天使の羽をつけた娘を肩車しながら花火見ている。

娘は肩車されながら夜店で買ったイカ焼きに食らいつき、おぼつかない口調で『メイークイスマス・カー』と言い、横でオヤジの酒に不機嫌なオカーサンがおざなりに、『カーは言わないのよ』といっている。

田舎のささやかな、それでいて幸せな日常を見た気がした。
何でもいいが無理が祟って熱が上がった。
もう寝る。

煩悩の夕暮れ、2009年12月25日号

外道の細道、2009年12月26日


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