スポイルされた野性

ゆるーいタイの日常に流されているのでしょうか?

そうなるのは人間だけだと思っていましたが、ふと気づきました。
犬と猿です。

犬は当然だけど、タイでは猿も町中にいます。
といっても大抵は寺の周辺ですが。

信仰の対象でもあって餌もらったりして保護されているので、ロッブリーでは町中で電線にぶら下がって遊んでいたりします。

インドに似ていますが、インドとタイの違いはその住人の緩さです。
この世の悪意を凝縮したようなインド人とともに暮らす猿は凶暴で、追い払ったりすると牙をむいて威嚇しますが、タイではイジメられないで、極めてのんびりしています。
さて人が餌をやるのですが、そういうことをすると当然犬も集まってきます。
タイの犬のスポイルされようは特徴的で、世界中これだけやる気のない犬はいません。

狼の親戚とは思えない。
普通、犬猿の仲といって猿を見れば犬は追いかけるものと決まっていますが、そうしないんですね・・・タイの犬に限っては。

仲良く猿と餌分け合ったりしている風景を見ると『ああこいつらも落ちるところまで落ちたな・・・痛ましい』と思ってしまいますが、実は一番スポイルさ れるのは人間です。

皆さん、思い当たるところはありませんか?
無いと答えた人は、すでに自覚を失っているか、タイに来る度に腹を立てている人です。

どうですか?
思い当たるはずです。

やはり人間は猿の親戚、犬の遠縁なのでしょう。

煩悩の夕暮れ、2009年12月22日号

外道の細道、2009年12月23日


にほんブログ村 その他日記ブログ ダメ人間へ