洪水@未だ被災中
もう洪水になってから何日目だろうか。。。
1ヶ月は楽勝で超えてるな。

確か1週間位前にバイクを水没させつつ、無理やり陸地が残っている隣のムーバーンまで移動させ、何とか自分で移動できる足を確保したが、汚水が家の中まで浸水してる状態では、性欲もわかなかった。

汚水の水位が徐々に上がっているときは、比例して焦燥感や孤独感などが、増大し、一体どうしていいのか解からず、ウロウロうろたえていた。
また、それとは反比例して、気力、食欲、性欲は汚水に削ぎ落とされるように、無くなっていく。

そんな時でも、空気を読めない顧客の頓珍漢な電話をブチキレ寸前で、対応したが、少数の懇意にしている客などは、仕事よりもこちらを心配してくれ大変ありがたかった。

しかし、今回は何だかんだで、10年超の付き合いになるヒロさんには、本当に感謝している。
毎日何度も電話をくれ、状況や世間話などをしてずいぶん精神的に助けられた。

毎日徐々に水位が上がっているときは、精神的には極限状態だ。
何度も夢で、朝起きたら2階まで浸水していたとか、感電したとかの夢を見て飛び起きたりもした。

朝起きて、まず外を見て水位の確認。
水位が上昇していると、絶望感が包み込み、このまま水が引かないんじゃないかとか、変な妄想ばかりが浮かぶ。

そんな時ヒロさんからアホな電話をもらうとホッとする。

下で作業をしてた等で電話が受けられなかった場合は、折り返す事すらする気力がない。
そんな時でも飽きずに何度も電話をくれ、おまけに嫁と子供がバンコクの従兄弟宅経由でチェンマイに疎開するときにも、現金を嫁に届けてくれたり等電話だけでなく、本当に世話になった。

この場を借りてお礼を言います。『ありがとう。今度飯おごります。その代わり風呂屋をおごってください』ん、そういえばここ数日連絡がないな、火星旅行だろうか。

今回役に立ったもの。

1)なっちゃんのアイスとお菓子
普段は見向きもしないが、ニート状態のときは、ウマイ。

2)なっちゃんの牛乳とコーンフレーク
同上

3)なっちゃんのでかいプール
断裁して土嚢にかぶせて使用。水の浸入がずいぶん違う。

4)なっちゃんの乗用電気自動車の充電器
バイク水没後、自宅で修理中バッテリーが弱くなっていたため、キックは面倒くさいと思い、考えた末DCからACに変換できれば、アンペアがオーバーしなければ、多分何でもいけると思い、試したら、まったく問題なく充電成功。

5)なっちゃんの家の骨組み
家の一番排水小さい排水ポンプに取り付け使用

6)なっちゃんの金魚の水中ポンプ
なっちゃんは金魚を飼っていたが、それに使用してる水中ポンプをデカイ排水ポンプでは大きすぎるときに使用。小さいけど、結構馬力があります。多分3台ほどで、本物の水中ポンプ1台と同等以上。コストパフォーマンスは最高。

今回はなっちゃんのものが結構役立ちました。なっちゃんありがとう。

反省点
1)土嚢はあと50ほど必要。または、ブロックで塀を作る
今回購入した土嚢は100でしたが、後50必要です。

2)水中ホンプをあと1~2台
水位が高いときは、間に合わない

3)モーターボート
絶対に必要。今回は迷っているうちにバイクで走行できるようになりましたが、まさか1ヶ月以上もこんな状態だとは、考えもしませんでした。水中を歩くのはもう嫌だ。

4)決断の遅さ
犬がいた為、決断するのが1日遅く、チェンマイへ疎開を決断した当日に、自分の車を非難させている部下のアパート前の道路が1メーター近くの冠水現在も乗用車不可。

5)床上浸水時のうんこ
流れない。

6)現在の1回のトイレ
数百匹のゴキブリの死体。なんとかしてくれ。未だ放置。

7)ビッグコーラ
まずい。セブンにペプシもコカコーラもないので、仕方なく買ったらまずかった。
ローカル店には普通にコカコーラが売ってた。

正直洪水は日本と違い、ゆっくり水位が上昇していくだけだと思い、馬鹿にしていたが、1ヶ月以上の汚水漬けはある意味極限状態だ。

なってみないと解からないと思う。

今は死ぬほどくさいドブのにおいと、ヘドロ、無数の蚊や虫との極限闘争状態です。
それよか、家の前のごみを何とかしてくれ。


【煩悩の夕暮れ、編集後記】 2011年12月19日号

外道の細道、2011年12月22日