すこいもんだな・・・
アメリカで初の黒人大統領が誕生した。
父親は移民1世で黒人、さらにムスリム。オバマ大統領自身はムスリムではないそうだが、ミドルネームはフセイン。
こんなことが他の国で起こり得るだろうか?おそらく民族国家では無理だろう。国そのものの度量が違いすぎる。
内部および外部(外交)に多くの矛盾と問題を抱え、多くの非難を浴びる覇権国家アメリカは、それと同時に、そんなブーたれてる奴らが逆立ちしても出来ない多くのことを可能にしている。
よく憂さ晴らし半分にアメリカのすべてを非難する奴がいるが、これはかつてのアンチ巨人と同じだ。当のアメリカ人以上にアメリカについて詳しかったりする。もともとアメリカは一言でくくれるような国ではない。アメリカ人の言い分に『アメリカにはすべてがある』がある。これはなにもWE ARE No,1と言った意味でなく、彼らなりに他国との違いを説明しようとしているのだと感じる。言葉とは危険なもので多くの人がそれをアメリカ人のおごりと感じているようだ。逆説的だがオバマ新大統領はそれをもう少しわかりやすく説明している。
「リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、ただ“アメリカ合衆国”があるだけだ。ブラックのアメリカもホワイトのアメリカもラティーノのアメリカもアジア人のアメリカもなく、ただ“アメリカ合衆国”があるだけだ」
「イラク戦争に反対した愛国者も、支持した愛国者も、みな同じアメリカに忠誠を誓う“アメリカ人”なのだ」
はからずもアメリカの複雑さと矛盾を告白している。それと同時に実際にはアメリカ人なのど存在しなくて、星条旗の元に集えばすべての人はアメリカ人たる資格がある。これが帝国主義であり民主国家であり、同時に特異な軍事国家でもあるアメリカの姿なのだと言っているような気がする。
なにはともあれ日本は実質的にはアメリカの属国だ。オバマ大統領が善良で有能な大統領になることを祈りたい。
同時にあれだけ人気があったブッシュさんは最後にはすべての失敗の戦犯にされてしまった感がある。
民主主義は礼儀正しい雇用主ではない、本当のようだ。

外道の細道、2008年11月9日


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