家庭不幸マニアのタッキーがバンコクに来たので飯食った。
なんでもタッキーの女、オイちゃんが孕んだそうだ。
忘れていた、オイちゃんシャブ売り紹介してくれてありがとう。産まれてくる子にも将来『おまえのお袋にはよくシャブ融通してもらってな・・・昔から大イカレだったぞおまえのお袋は』と伝えたい。
孕んだ話だった。
トンローの魚昌で昼飯食っていたときタッキーに聞いた。
『名前は何にするのだ?』
『まだ考えてないですよ』
『自覚がたらん!』
『紘さんに言われたくないです』
『まあいい、名前はおまえが考えろ。チューレン(あだ名・・・タイ人は皆持っている)はなっちゃんに決めた』
『まだ男か女かわかんないんですよ』
『女にきまっとる!なっちゃんだ』
『なんでなっちゃんなんですか?』
『・・・まあ・・・おまえのは二代目なっちゃんだ』
『無茶苦茶だなー、オイにいっときます』
これで二代目なっちゃんは決まった。
『産まれたら、まず最初になにしたい?』
『・・・・・』
なぜか無言のタッキー
『なんだ?どうした?やっぱり川崎のお袋に電話か?』
『いや・・・それは後で良いです』
『またマン毛剃るのか?おまえは保守的な性格のわりに変態的な性生活だな』
『マン毛はもう剃りません!』
『そうだな子供の話だった。なにするか?』
またも暫し無言のタッキーが重い口を開いた。
『まず・・・DNA検査します』
『お前は・・・相変わらず家庭不幸マニアだな?なんか不審なことでもあるのか?1年以上も一緒に暮らす女だろ』
『だって全然信用できないじゃないですか!僕が少し午前様でも窓ガラス割るような大暴れするのに、オイが自分で遊びに行くときは翌日の昼過ぎまで帰らないの当たり前ですよ!こんな事があって良いんですか!!』
タッキーは興奮している。よほどふだんの生活でストレス溜まっているようだ。
『そんな事オレにうったえかけるな。お前の女だろ』
タッキーは小声でブツブツ不満をぶちまける。
『ウウッ・・・絶対おかしい・・・金遣い荒いし・・・家買えとか言うし・・・掃除しないし・・・ビザ落ちないし』
もはや危ないオヤジだ。不満はわかるが支離滅裂だ。
そんなわけでタッキーとオイちゃんの愛の結晶は、まずDNA検査の上、チューレンはなっちゃんと決まりました。
タッキーの飽くなき家庭不幸道場は続いているようです。
最後にタッキーをなだめすかした。
『誰の種だっていいじゃないか。犬だって3日も飼えば捨てられないぞ。なっちゃんは人間だからもっと捨てられない。DNA検査なんかせず、そんなこと知らなければ誰も不幸にならないのだから素直に育てろ。』
それでもタッキーはなにかブツブツ言っている。このねちっこい性格が不幸の嵐を呼んでいるのだが・・・まあもう不惑だししょうがない。
『生まれてきたのがファランとのハーフだったら、どうやっても自分を誤魔化すことが出来ませんよ』
どうもタッキーの不安はこの点のようだ。
今度はオレが無言になってしまった。そんなこと言われてもどうしようもない。

早くなっちゃんうまれないかな。
元気な子を産むようオイちゃんにはケーキのおみやげ持たしてやった。
なっちゃんがファランとのハーフでもオレは許す。関係ないから。

外道の細道、2008年3月7日


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