(美人というのは個人で基準が違うことを承知の上で)私が知り合ったMP嬢の中で、中味を度外視すれば、際立って美しい顔立ちをしていた娘を二人思い出す。
私の個人的趣味かもしれないが、MPでは一際目立っていて、他の娘とは圧倒的にレベルが違うと思った。
ヨーロッパとアジアの境界線、トルコなどに行くと、ヨーロッパとアジアの美が混在したような、不思議な魅力に溢れた美人にお目にかかることがある。

完全に白人でもなく、アジア顔でもない、東西混合のハーフという混血であるが、私がかつて知り合ったMP嬢に、こういう経歴を持つ娘がいた。一人は父親がオーストリア人、母親がタイ人。この娘は、某MPのモデルクラスで働いていた。

不思議なことに、もう一人も同じ時期に同じ店に在籍していた。
あの店は同時期に二人のものすごい美人がいたことになる。

もう一人は母親はタイ人で父親がギリシャ人だった。

私はこの二人を交互に指名して楽しんでいたのだが、オーストリア人を父親に持つ娘は、正に、ヨーロッパ娘というのに相応しく、ブロンドではなかったが、顔つきは紛れもなく白人娘そのもの。

ドイツ語は分からずタイ語しかしゃべらなかったことから、どんないきさつがあったか推察できた。
白い肌に灰色がかった瞳、こちらが気後れするほど美しかった。

一方のギリシャ人を父親に持つ娘は、これまた彫りが深い顔つきで、肌は少し浅黒かったが、完全に東西混血の美を凝縮したような顔だった。

私はその二人目当てで毎日のように店に通うハメになったが、例外に漏れず、おれの愛人にならないかと二人とも口説いた。

あらゆるコネを使って二人の裏情報も聞き出した。

一ヶ月も経たずに判明したことは、オーストリアの娘はどうやら若い男がいるらしいこと、彼女が養っているらしいこと、かなり高価なモノを持っていて愛人もすでにいるらしいことなどで、すぐにギリシャの娘一人に絞ったのだが、この娘の裏は全く判明しなかった。

オーストリア娘の方は、よく言えば清楚な令嬢風(ベッドの中でも同じだった)、ギリシャ娘の方はチャキチャキの庶民派(ベッドの中ではけっこう好きモノ)で、そのどちらも魅力において甲乙つけがたく、二股をかけて口説いたが、結局、ギリシャ娘に全精力を傾けた。

この娘を囲って数ヶ月もしないうち、私自身が他に四人の娘と関係が発展してしまい半ば愛人のようになってしまったので、ギリシャ娘どころではなくなり、次第に疎遠になり、愛人にしている意味がほとんどなくなり、娘の方も田舎(南部出身だった)に長期間帰ったり、こちらが追っかけると逃げ、放っておくと拗ねてバンコクに来ては抱かれ、こちらも許す、また逃げ帰る、というような泥仕合の様相を呈し、最後は大喧嘩になって別離した。

最後の時期、彼女には田舎に恋人がいることも分かった。彼女の不満の原因は私が他に女を作ったことだった。店のコンチアが全て暴露したことも後になって判明した。

客の秘密をしゃべるとは何たることかと憤りを覚えたが、後の祭り。娘の怒りは愛情からの嫉妬というよりも、他の女をいくらで愛人にしているかという、醜い羨望と憤怒だった。

ギリシャ娘、精神はゲス女と言いたいほど腐っていたことも、最後になってよく分かった。
この美しい顔をした娘が、口汚く罵り罵倒する醜い面をさらけ出すと、憎たらしさはこの上ないものとなる。

最後は手に負えなくなって捨てたということになるのだが、この娘は愛人を見つける才能には秀でていたのだろう、二ヶ月もしないうちにパトロンができた。

このパトロンはマフィアのオヤジだったが、彼女、よほど私のケチと仕打ちを深く恨んだのか、マフィアオヤジを使って何度も脅迫まがいの嫌がらせをしてきた。

私の愛人だった別の娘が、マフィアオヤジのチンピラ供に報復を受けるというところまでエスカレートしたが、こちらはあるコネを使って何とか切り抜けた。

いやはや、“美人には棘がある”などと呑気なことを言ってはいられない。

それ以来、美人とは疎遠になっている。
ちなみに、どうしても愛人にできなかったオーストリア娘は、ギリシャ娘を愛人にして間もなく、店から姿を消した。

一年半ほど商売から足を洗っていたらしい。

やはり愛人に男がいるのがバレて、男と一緒に地方に逃避行を続けていたらしい。
別の店で見つけたとき、懐かしくて指名した。

かつての美しさにちょっと翳りが出ていたが、まだ十分に美しかった。

私が裏を知っていると分かったらしい彼女は、ちょっと照れくさそうに、「もう、○○○には、好きになってもらえないわ・・・悲しい・・・」と言ったきり、目に涙を浮かべていた。

私の方も、再度口説く気持ちも、抱く気持ちもなくなっていた。それが、この娘と会った最後の機会となってしまった。現在、どこで何をしていることか。



この二人は日本人の客もいたから、知っている御仁もいるはずである。

特にオーストリア娘は、某有名日本企業の社長が贔屓にしていた。
クスリパーティーを催すと、決まって彼女に電話を入れて店を休ませ、大金をやって参加させていたそうである。乱交パーティーに近かったようだ。

令嬢風の彼女の容姿からは想像できないが、彼女はパーティーへのお呼びを毎回心待ちにするほどだったと告白したことがある。やはり、美人には毒があるものである。

この娘は、両親がきちんとしていたら、西欧風の顔立ちに極めて甘いタイの芸能界で、才能がなくても、安易にスターの仲間入りができただろうと思えるほどの美形だったから、その数奇な人生は、哀れである。

この娘を抱けた幸運は、今でも、良き思い出となっている


続 MP嬢の裏事情、2009年4月30日

外道の細道、2009年5月1日


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