エピソード11の娘と破綻した後、おれは自省して、しばらく女遊びからは遠ざかった。(といっても、ほんの三週間足らず)別のMPに顔を出すことしにして、新しい娘との出会いを求めて、ラチャダーにある旅行者向けのマンモスMPに足を運んだ。
ここで魅力的な娘に出会うことはムリかなと思ったが、口直し(アレ直し?)と厄除けのために、出かけた。

行ってみると、外国人旅行者で溢れている。

ダメだ、これは。出直すかと思いきや、一年も顔を出さないでいたのにも関わらずおれの顔を覚えていたコンチアに捕まる。

「一年ぶりだ!・・・どこで何をしていた?・・・日本に帰ったと思った」と再会を喜んでいた。

このコンチア、仕事が終わったあとに何度か酒をつきあった間柄、誰か面白い女はいないかという注文にしばらく考え込んでいたが、この娘ならと推薦してくれた。

その娘、確かに妙な経歴の持ち主だった。

どこかで顔を見た覚えがあった。

部屋に上がって、どこかで指名したっけと訊くと、「あたし、あなたの顔、覚えてる・・・よくタラートホワイクワーンで女の人と買い物してるでしょ?」という。

あそこで何をやっているのかと訊いたら、屋台でモノを売っているという。
そう、おれも覚えていた。その店で何度か買い物をしたことがある。

あのタラートホワイクワーンは、商売女の憩いの場所。

店が閉店となると、ここは商売女でごった返す。果物を売る店、飯食い屋、花屋、惣菜屋、服、海賊版のDVDやCD、靴、商売女の衣装やら下着の店、寝具店、薬局、ありとあらゆるこまごまとしたモノを売る店など、商売女がちらっと寄って、何かを買っていく場所である。

商売女を相手にしているので、値段は高めであるのだが、昼間からそういう店に買い物に行くのがかったるいという商売女にとっては、ここに来ると何でも揃うとあって、絶大な人気がある。

おれも、つきあっている女と、ほとんど毎晩のようにここで飯を食い、買い物をしたものである。
(行くたびに、通りで顔を知っている商売女多数と出くわすから危険極まりなく、最近は顔を出していない)

ここに店を構えている借主は、金持ちの愛人となった元商売女も多く、パトロンに最低でも70万バーツくらい出資してもらって店を出している。

おれもそのうち何人かに知己があったが、この娘は知らなかった。

年齢で言えば、25、6歳。まだ色気はあり、コピー化粧品を売っているだけあって、他のMP嬢よりは化粧もうまかった。
まだまだどうして、性的魅力がある女と言えばいいだろうか。

彼女、やはりパトロンに出資してもらって店を出したが、男に女ができて捨てられ、一人で店を維持することができなくなり、仕方がないからMPの門を叩いたと言っていた。

どうしておれの顔を覚えているかと訊いたら、「あなた、あそこはパトロンが娘を連れて遊びに来るところじゃないわ、娘はみんなパトロンがいても、みんな本物の若い恋人と一緒に来るところ」という。

全くその通り。娘はパトロンとナニをして金を貰ってきたら、若い恋人と待ち合わせをして、あそこでゆっくりと自分の時間を過ごすのだ。

「だいたい、あの通りで娘に連れられて歩いている外国人なんて、みんなカモ男。
あなたはいつも違う娘を連れているから、ちがうみたいだけど」という。

まあ、いいや。ということで風呂で身体を洗ってくれながらこんな会話が続いていた。

「恋人はいるのか?」と訊いたら、「今は、いない」という。

パトロンに金を出してもらっているときは、あたしの金目当てで男が寄ってきた、パトロンに捨てられて、あたしが金に困っても誰も助けてくれず、みんな離れていった。

ようやくあたしも分かった。
今はこうして自分が食うだけで精一杯。
店番をしている若い女の子に払う給料のためにMPで働いているとのこと。

毎日はできないから、週三回くらい。
それで給料は払えるし、店の賃貸料も賄える。

パトロンに恨みはないけど、浮気の相手はMP嬢だったという。
気取らない語りにウソは感じられなかった。

彼女はおれに「いっぱい恋人いるんでしょ?・・・浮気者ねえ・・・でも、あなたが連れていた女、別の男と一緒にいたり、買い物に来ているところ、見たことある」という。

分かってるってさ。だからこちらも一人に絞らないのだ。

彼女、愛人の男とどこで知り合ったのか(つまり、本人は以前どこで働いていたのか)言わなかったが、セックスのテクニックにかけては平凡だった。

が、ただひとつ、彼女の特出すべき才能は、男の射精を飲み込むことにあった。

おれが絶頂に近づいたと思うと、絶妙なタイミングで、「口の中に出したい?」と言う。
彼女から身体を離すと、すばやくコンドームを取り去って、口に咥えた。そのまま、おれの精液をごくごくと飲んだ。好きなのかと訊くと、「このくらいしか、チップをもらう才能がないの・・・」という。

彼女、まだ時間があったので、バスタブの中でおれの身体を洗いながら、またしてもペニスを口に咥えてきて、「もう一回、出してあげる」という。おれは彼女のなすがまま、二度目も彼女の口の中で果てた。

彼女はリステリンで口を濯いで、「あなた、いっぱい、してるでしょ?・・・水っぽかった・・・・」と笑いながら言う。

おれはからかうつもりで、店番している若い女の子、連絡つけてよと言ってみた。
その店番の娘、若く、可愛らしい感じで、第二のエピソード11の娘になりうるかもしれぬと見込んだからだ。

「だめ、あの子、恋人いるのよ。それに、普通の子だし・・・」と断られた。

後日、他の娘と買い物に行ったとき、その娘が出している店に行ってみた。
他の娘を引き合わせても、野暮なことも言わず、よく買い物に来る常連だというふうに装ってくれた。

そこらへん、彼女はちゃんと心得ていて感心したが、その日連れていた娘、別の場所に飯を食いに連れて行ったあと、「あのお店にいた女、知ってる?」という。

知らないというと、「店番していた若い子と恋人同士なの」という。
なるほど。道理で店番の若い女に連絡をつけてくれと頼んでも断られるはずだ。

納得した。どうして知ってるかと思ったら、「あの店の店長、以前は某MPで働いていたっていう話、聞いたことある。愛人がいたらしいけど、本当はレズビアンなんですって」だと。

今でもあの女、あそこで店を構えているだろうか。今でも舌なめずりしながら、店番の若い娘のアソコを賞味しているのかな。おれは一人で、エピソード11の娘を懐かしく思い、(キトゥンな、おい)と寂しくなった。


続 MP嬢の裏事情、2009年5月31日

外道の細道、2009年5月5日


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